カリフォルニアの不動産売却ガイド|スムーズに進めるためのポイント

カリフォルニアで不動産を売却する際は、事前の準備や適切なエージェント選びが成功の鍵となります。ここでは、売却の基本的な流れと重要なポイントをわかりやすく解説します。

Step 1 信頼できる不動産エージェントを選ぶ

不動産の売却を検討し始めた段階で、すぐにエージェントに相談するのが理想的です。不動産は季節性のある市場なので、いつ売却するのがベストなタイミングなのか、ということもエージェントに相談することがオススメです。

タイミングが決まっている場合は、2〜3ヶ月前には相談しておくとスムーズですが、最短で1週間で市場にリスティングしたこともあるので、お気軽にご質問ください!

カリフォルニアの市場は競争が激しく、売却のタイミングや価格設定が重要になります。

エージェントは、価格の査定や販売戦略の策定をサポートし、売却をスムーズに進めるためのアドバイスを提供します。契約の際にはListing Agreement(販売契約)を締結し、正式に売却手続きを開始します。

手数料については、売り手側のエージェント手数料が通常約3%、買い手側のエージェント手数料が交渉次第で決まり、全体では5~6%程度が一般的です。

サービスの内容による料金プランをご用意しているので、お気軽にご相談ください。

agent showing a room

Step 2 物件を市場に出すための準備

カリフォルニアでは、第一印象が買い手の意思決定を左右します。オンラインで見た情報を元に購入を決断した、という人が全体の51%にも上ります。ですので、物件の写真もできるだけ魅力的に見せることが大切です。

  • ステージングの活用:既存の家具やレンタルのインテリアを駆使し、「住みたい」と思ってもらえる雰囲気を作る
  • プロのカメラマンによる写真撮影:高品質な画像を用意し、オンラインでの訴求力を高める
  • オープンハウス・プライベート内覧の実施:買い手に直接物件を見てもらい、購買意欲を高める
  • 広告戦略の強化:フライヤー配布やSNS・不動産ポータルサイトを活用

これらの準備を行うことで、より多くの買い手の関心を引き、売却を有利に進めることができます。

woman taking photo of living room

Step 3 オファーの受諾とエスクローの開始

買い手からのオファーを受け取ったら、条件を精査し、納得できれば受諾します。納得できない場合や、複数のオファーがある場合にはカウンターオファーを出し、納得いくまで交渉します。

その後、売却の安全性を確保するためにエスクロー(Escrow)会社が入り、エスクロー期間がスタートします。

エスクロー期間(通常約30日間)には、以下の手続きが進められます。

  • 契約書の確認:エスクロー担当者が契約内容を精査し、エスクロー指示書や売主が署名すべき書類を作成します。また、売主は開示すべき情報やレポートを提出し、買主への透明性を確保します。
  • 住宅インスペクションへの対応:買主は通常、オファー受諾後10日以内にインスペクションを実施します。売主としては、事前に物件の状態を把握し、指摘されそうな箇所を確認しておくとスムーズです。
  • インスペクション結果に基づく交渉:インスペクションの結果次第で、修理の依頼や修理費用のクレジットを求められることがあります。どこまで対応するかを慎重に判断し、交渉に臨みます。
  • タイトルサーチの実施:エスクロー会社が所有権に関する法的文書を確認し、抵当権や未解決のクレームがないかをチェックします。問題が発覚した場合、早急な対応が必要になります。
  • 査定への対応:買主のローン手続きの一環として、融資会社が物件査定を行います。査定価格が売却価格を下回った場合、価格交渉の可能性があるため、エージェントと相談しながら対処します。
  • 税金や法的手続きの調整:売却に伴う税金の計算や、譲渡所得税の確認、必要書類の提出など、税務および法的手続きを進めます。エスクロー会社や税理士と連携し、スムーズな売却完了を目指します。
signing paperwork

Step 4 売却の完了と物件の引き渡し

すべての条件が満たされ、必要な手続きが完了すると、売却が確定します。最後に、新しいオーナーによる登記(レコーディング)が完了すれば、正式に物件の引き渡しが行われます。

カリフォルニアでの不動産売却は多くのステップを伴いますが、適切な準備と専門家のサポートがあればスムーズに進めることが可能です。売却を検討されている方は、ご相談ください。

woman handing key